参加企業の声

不二ラテックス株式会社 伊藤研二社長 インタビュー

検査だけでなく、事前の検討の過程にこそ啓発的な意義がある

事務局を担当する特定非営利活動法人ぷれいす東京の代表・生島より、初めてBRTA Japanの取組みに参加してくださった不二ラテックス株式会社の伊藤研二社長へインタビューをさせていただきました。BRTA Japanにもとても積極的に参加してくださいましたが、インタビューにも快く応じてくださり、伊藤社長のオープンマインドで進取の精神に富むお人柄を感じさせました。

(以下、−−は聞き手の生島、特に何もついていないのが伊藤社長のコメントです)

−−この度はご協力ありがとうございました。初めて社員全員にHIV検査の受検を実施したわけですが、最初にこの話を聞いてどう感じましたか?

たいへん良いことだと感じました。

−−迷いはありませんでした?

はい、良いことだと思いました。

−−これまでHIV検査というのは、コンドームメーカーとして身近なことだったのでしょうか?

だいたい毎年、世界エイズデーの際に、キャンペーンとしてコンドームの無償配布を行ったりしていました。HIVは身近なことですね。

−−社員全員にHIV検査を受けてもらおうという話について、社内ではどんな検討がありました?

それほど問題はなかったのですが、全員にHIV検査を実施するという話を聞いて「あそこの会社にはHIVの人が多いのではないか」と言われるのでは?という懸念の声が上がりました。

−−社員の中にそういう方がたくさんいるのではないかと思われるかもしれない。ほかにもありました?

郵送された物を開けて説明を読んで、採血をしてまた封入して送り返すという作業が煩わしいのではないか、という声ですね。

−−最終的には実施に向けて動いてくださったわけですが、結果、いかがでしたでしょうか?

社員の健康に資することができてよかったです。ポスターを事務所と工場に貼り出し、プレスリリースも流し、対外的にも理解していただけたと思います。

−−栃木工場の事務所の受付カウンターにポスターが大きく貼られていましたね。あちこちに貼られていたのは、社長のお考えですか?

マーケティング部の方で、どうやったら広く知らしめることができるかと考えた結果ですね。お客様にも、「そういうことがあるんだ?」と知っていただけた。こういう活動があるというのを初めて知った方が多かった、インパクトがあったと思います。

−−事前に研修などの準備をされたと思いますが、どうでした?

説明会がありましたが、これがすごく良かった。HIV/エイズについて、ある程度は理解していたつもりでしたが、HIV陽性者の方の生活のQOLが向上しているというお話、ウイルスが検出限界値以下になれば感染する確率がゼロになるとうこと、最新の予防法のことなど、深く学ぶことができた。こういったことは広く全国的に啓発していくべきですよね。

−−社員のみなさんの反応はいかがでした?

みなさんの意見もたぶん同じだと思います。より詳しく知ることできた、深掘りできたという反応。

−−検査の実施も、社長自らポスターボーイになってくださったおかげで、すんなり受け入れられた?

啓発のためだと言われたので、いいんじゃないかと思って引き受けました。一つの手段ですね。社内の隅々まで私の顔が浸透して、全員におぼえてもらえて、ちょうど良かったです。

−−私どもからすると、会社のトップに「3つのポリシー」をお約束いただけてよかったです。3つのうち1つが、万が一、社員の方でHIV陽性だとわかった方がいたとしても排除しない、雇用を保障するということ。もし陽性の社員がいたら、というお話は社内でされました?

事前にディスカッションしました。これまで通り、普通に接しましょうという話になりました。説明会の話を聞いて、みなさんに納得していただけたと思います。

不二ラテックス株式会社 伊藤研二社長

−−今後、新たな社員を雇用する際に、もしHIV陽性の方がいたら、どうでしょう?

それはもう、大丈夫です。ほかにももっと重い病気を抱えた方もいらっしゃいます。完璧に健康に近い状態でいらっしゃって、うつる心配もないのであれば、何の問題もないと認識しています。

−−最後に、BRTA Japanに参加しようかどうか迷っている企業様に一言お願いします。

今迷っていらっしゃる方々には、事前に情報を検討し、精査し、ディスカッションしていただければ、それ自体が非常に良い啓発になりますし、こうしたプロジェクトを導入すると貴社としても良い活動になると思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。必ず貴社にとっても、社会にとってもより良い貢献になるはずです。

−−甚大なるご協力、ありがとうございます。

こういった活動に私どもが取り組んで、さらに、社会的な貢献になるような仕組みがあるのかどうか、これで終わるのではなく、さらに広がりを持たせるにはどうしたらよいか、教えていただければ幸いです。

−−素晴らしい! 本当にありがとうございます。